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はじめに
相続税や贈与税の財産評価では、現金や不動産だけでなく、受取手形なども評価の対象になります。これらの財産は、適切な方法で評価しなければ、課税額が適切でなくなるリスクがあります。
本記事では、受取手形の評価方法について解説します。相続税・贈与税申告の際に役立つ基礎知識を、わかりやすくお伝えします。
受取手形とは
受取手形の基本
受取手形とは、企業が商品やサービスを販売したときの売上代金に対する販売先から受け取る手形のことです。手形には、約束手形と為替手形の二種類があります。約束手形の方は二者間で交換をされ、手形に記されている金額を定められた期日に現預金にすることができます。
受取手形は財産的価値を持つため、相続税や贈与税の評価対象となります。特に、満期後には銀行で換金が可能であるため、課税時期におけるその評価が重要です。
受取手形の評価方法
受取手形は、支払期日などに応じて評価額が異なります。以下に具体的な評価方法を解説します。
① 受取手形のうち支払期日が到来しているもの、または課税時期から6カ月以内に支払期限が到来するもの
これらの場合、受取手形は「券面額」によって評価されます。
② ①以外に該当する受取手形
これらの場合、手形の評価額は「券面額から割引料を控除した金額」となります。
手形の割引とは銀行などで手形を買い取ってもらい現預金にすることであります。
手形を買い取ってもらう時には手数料が割り引かれることになるため手形割引といいます。
おわりに
受取手形を含む貸付金債権の評価は、相続税・贈与税の申告において重要なポイントです。不適切な評価は、納税額に影響を与えるだけでなく、税務調査のリスクを高める可能性もあります。
そのため、財産評価基準を正確に理解し、適切に対応することが必要です。また、専門家のサポートを受けることで、評価ミスを防ぎ、スムーズな申告を行うことができます。
適切な評価を行うためにも、専門家のアドバイスを受けることが重要です。
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