このページの目次
はじめに
建設業界は多額の取引が発生し、長期にわたるプロジェクトが多いことで知られています。しかし、この業界特有の特徴が、適切な管理がなされないと資金繰りや利益確保に影響を及ぼし、最悪の場合は倒産のリスクを高める要因となります。この記事では、建設業の経営者が利益を安定して残すために欠かせない「原価管理」のポイントと、効果的な管理手法についてご紹介します。ぜひ参考にして、企業の健全な経営にお役立てください。
建設業で利益を残すための効果的な原価管理とは？
建設業において、業界特有の大きな特徴が倒産リスクを高める要因となっています。業界全体で見ると、利益を出し続けるためには特に原価管理の重要性が増しています。本記事では、安定的な経営基盤を築くために必要な「利益を残す原価管理」について詳しく解説します。
建設業の特徴が倒産リスクを招く理由
建設業には他業種にはない特徴がいくつかあります。
・契約金額が大きい
・工期が長い
・多くの業務が外注化
・追加工事の可能性がある
これらの特徴が原因で、建設業の資金繰りは複雑になりやすく、適切な管理がされないと資金が回らなくなりがちです。
建設業に対する一般的なイメージとリスク
建設業の経営に対しては、以下のようなネガティブなイメージを持たれることが多いです。
・職人タイプが多いため数字に弱い
・管理が甘く、どんぶり勘定になりがち
・粉飾決算のリスク
このような管理面での問題が原因で倒産に至るケースも多々あります。倒産は赤字だけが原因ではなく、適切な資金管理ができていないために起こることがほとんどです。
原価管理の重要性を理解し、利益を残す経営にシフト
多くの建設業者が、決算時にならないと利益が出ているかどうかわからない状況にあります。しかし、利益を残すためには期の途中で利益見通しを把握し、計画的に資金繰りを管理することが重要です。
具体的には以下の流れで原価管理を行うことが効果的です。
業務実態調査
社内の実務の流れをヒアリングし、現場と経理、営業など各部門の現状を把握します。
調査内容の報告と課題の特定
現状分析に基づいて問題点を明確化し、改善策をご提案します。
利益先行管理
会計ソフト導入後は、決算期を待たずに最終利益を予測できる体制を整えます。これにより、事業の健全性を保ちながら、利益を残すための意思決定がしやすくなります。
おわりに
建設業界の倒産リスクを減らし、利益を確実に残すためには、日々の原価管理と資金管理の徹底が欠かせません。特に、利益を先行的に把握し、無理のない範囲での受注や資金繰り計画を行うことで、経営の安定性が増します。経営を数字でしっかりと管理し、将来の利益を確保したい法人様は、ぜひご相談ください。
弊所では、福岡を中心に北海道から沖縄までの全国を対応しております。
来所又はオンラインによるビデオ電話（Zoomなど）による初回無料相談を実施しております。
また、簡易株価算定を無料で行っておりますので、事業承継を検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
